私の父は、このアルツハイマー型認知症を患っています。
それで、懇意にしている先生に聞いたところ、認知症っていうのは、介護をするのを委託すると、驚くほど、高額な介護料が発生するんだよ。って、教えてくださった。だから、かなり高額のお値段でも、新薬「レカネナブ」を使う方が、長く進行を抑えるので、結果的には、金銭的負担が軽くなるって、アドバイスをいただいた。
それで、私は、父のかかりつけの医師に相談したら、多くの高齢者の患者がいるので、政府は、これを全部適応すれば、医療財政が破綻するから、なんらかの制限をつけると思うし、ここのクリニックは、規模が小さいので、まず処方できないよ。って言われた。
だから、私は、いろんな病院に電話をかけて、みたけれども、どこも、新薬を処方できるかわかりません。と言われました。
そんなある日、新聞に、記事が載りました。
そこに、今度出る、「レカネナブ」の記事があった。そこには、新薬は、ごく初期にしか、使えない、ってあった。
それもかなりの、検査をして厳密に検査するようなのです。だから、そんな人は、症状なんてほとんど、ないだろうし、私の父は、もう適応外です。やはり、高齢者には、冷たい医療制度である。
だから、私は、母にもう高齢だから、検査を受けよう、って勧めた。けれども、プライドの高い母は、何度言っても、受け付けなかった。もし、母も、認知症になれば、私は、かなり自分の生活にダメージを受ける。
かなり、勝手だと感じる。
以前、母が痩せて、栄養失調気味な時に何時間もかかって、母の代わりに代診して処方してもらった栄養剤は、飲まずに、調剤薬局に行って、捨てられたのです。
母は、薬が嫌いで、飲まない。それに、医師からは、これは、介護拒否だね。って言われた。だから、面倒である。
話は、戻るけれども、日本は、高齢者が多いので、認知症が多い。これは、肌身でわかる。
医療が進んで、身体の病気で、死ねなくなったので、これは、最期は、頭の病気でしか死ねない。
私の両親も、癌を二人とも、克服している。癌で死ねないなら、認知症しかなくなる。
医療が、充実すると、こんな社会があるのです。
多分、これは、先進国でも、この問題は、顕著に日本が最先端でぶち当たっている問題で、いずれ、これは、世界が直面する問題です。
不思議なことに、私の相談相手の先生は、人間ドックを受けていない。これは、医療を知れば、知るほど、どういう死に方が幸せなのか、知っているのかもしれない、って思う。
私は、健康保険組合が赤字なので、みんな人間ドックを受けて、医療費を削減してくださいと、何度も言われ、ずっと人間ドックにお世話になっている。
早期発見、早期治療。完治。
その先の命は、頭の病気でしか、死ぬことができない、そんな世界が広がっているように感じるのは、私だけだろうか。

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