日本は、島国です。
だから、文化が、統一されやすい。
だから、独自の文化が、外部に晒(サラ)されることなく、ある意味で、純粋な、そのままの文化が発展しやすい。
だから、陸続きの文化圏の国からは、良く、ガラパゴス、とか言われる、ことも多い。
これは、ダーウィンの進化論で、有名な言葉で、特異な発展の仕方、とされる。
良い意味と捉えられたり、又、悪い意味でも使われる。
だから、独自の発展をしている。
これは、多くの意見があるけれど、決して悪い事では、無いと感じる。
何故なら、これは、時間差がある。
つまり、先んじることが、全てではなく、それを、取捨選択する、つまり、悪いものや不用なものを捨て、良いものや本当に必要なものを選べる、そんな恵まれた立地だと思う。
これは、「東の端」の国だかこそ、できる。
「早い」のが、本当に良いのだろうか。
確かに、「先手」は、有利です。
だが、これだけでは、勝てない、と感じる。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が、日本の文化「禅」を好んだ。とされるのは、日本の文化は、極めて、シンプル、だということを好んだと、感じる。
そこには、シンプル、とは、「単純」という意味では、無く、それは、「選(ヨ)りすぐられた、貴重なもの」、「削ぎ落とされた」美しさ、を感じた、のだと感じる。
日本には、四季がある。春、夏、秋、冬。
そこに、色んな自然の「美」がある。
色んな古典にも度々、出てくる。そのことにも、又、触れたいと思う。
掃除道具も、この現代においても、私は、日本の「ほうき」が、使い易い。
日本は、秋には、紅葉がある。これは、「葉」が「紅色、アカイロ」として「紅葉、コウヨウ」という。
これは、落葉するので、それらを、掃除しなければならない。
その時に、外国製の普通の「ほうき」を購入したことがあります。
それは、とても、重く、使いにくいものでした。
日本の「ほうき」は、持ち手は、竹でできている。
だから、中が空洞で、軽い。その上、しなる。
そして、掃く部分も「竹」だから、とてもしなやかで、軽く、良く掃ける。
外国製のように、持ち手が、金属製だったりしない。
軽く、疲れない。
その上、その道具が、寿命になれば、ノコギリで切れば、簡単に小さくなって、焼いて処分できる。
とても、合理的です。
その、掃除する、音も、規則正しく、刻まれる、音は、秋の「音」でもある。
だから、ブロアーなんて、いうのは、業者が使うもので、みんな大抵は、「ほうき」を使う。
それは、「音」に対する、日本の「美しさ」の原点、でもある。
これは、修行、シュギョウ、とも言われ、仏教では、悟り、サトリを求めて仏の教えを実践する、僧侶もする掃除方法です。
「掃き染める、ハキソメル」この言葉は、「ほうき」で、掃除して、美しい色に染める、そんな意味が込められています。
日本は、決して、「早くは無い」けれども、時間が掛かっても、「磨き」をかけて、「美しさ」を出すことが、とても、大切だという「美学」がそこに、厳然とある。
そんな文化を感じるのです。
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