AIが、将来人間の職業を奪ってしまう、ということが色んなところで囁かれている。 人間は、ミスを犯す。先日、滅多に行かない100円均一のお店に足を運んだ。そこには、無人化されていたレジがあった。あれほど、店員が居たのに居ないのである。 これから、このように、人は、要らなくなる。だから、非常に人々は、危機感を覚えるのです。 確かに、単純作業は、なくなっていく。 工場も自動化が進み、ロボットが活躍している。 だから、それが、私たち一般の家庭生活やそれに準じる生活環境も変わっていく最中である。 一般家庭にも、お掃除ロボット、食器洗浄機、全自動洗濯機、など色んな製品がある。これは、自然の流れで、止めようがない。AIが、身近にもう存在しているのです。 では、過去を振り返ってみようと思う。コンピューターが、Windowsの開発者ビルゲイツ氏によって、統制され、色んな書類が、コンピューターにインストールされるような大きな産業を揺るがす、事態になった。 その時、業界が怯えていたのは、ペーパーレス、であった。つまり、製紙業界や印刷関連の業界は、非常に危機感を持って、この試練をどうするか、思案していたのです。ところが、実際はそうならなかった。印刷量が増え、逆に、怯えていた業界は、潤ったのです。 つまり、想像は、全く逆であった。 私は、AIが、人間の仕事を奪うのではなく、逆に別の分野の仕事を造り出す、と考えています。それは、メンテナンスや操作、要は、仕事の質が変わる、と考えています。 その合理化される事によって、さらに、人々に時間的余裕が生まれ、生活が充実すると思うのです。 産業移行により一時は、失業者も増えるでしょう。 けれども、将来を見据えて、自分をメンテナンスし、スキルをつける事により、大きく成長できるチャンスでもある。 言い換えれば、「下克上」。要するに「戦国時代」とも言える。 この時代に乗れば、そう上に上がれ、古い物事に執着すれば、失速していく。個人の資質、言い換えれば、実力が試される、のです。 今、人々は、「働く」とは言わない。「稼ぐ」という。自分の実力が大切なキーポイントであることは、分かっているのです。 これだけ、認識が変化する中で、個人主義になっていくことは、間違いない。個人主義とは、自分勝手ではない。つまり、「実力を身につけた人」のことであり、「集団でしか活躍できない人」との区別、と考える。別に、企業との関係は、従来とは変わらない。ただ、実力によって収入は、変わるだろう。日本的文化はあるから、それは、多分残りながら、徐々に変化するだろう。 とにかく、人々はこの変化に対応していくために、日々、研鑽しなければ、ならないことは、確かなのです。 AIは、仕事を奪わない。むしろ、人々の生活を変え、仕事の内容が変わるのです。 これを予測し、先手を打ったものが勝者になる。これが、AI時代を生きるために、必要な資質なのです。