日本の伝統工芸と現代生活の融合
現代の着物の製造は、海外に頼ることが多い。したがって、安価な着物が多く、着物の消費量を上げるために、洋服のように流行りのデザインを採用することにより、消費量を上げています。
よって、着物は大量に安価に作られる事によって、その質は、落ちています。
一般的に、洋服のように気軽に使えるように、レンタル会社が安価に貸し出すことが多い。
現代社会では、所有することを好まないことが、レンタル業が栄える一因でもある。
しかしながら、その着物の質は、確実に落ちており、現代において日本の着物は、海外生産のものが多くを占める。
よって、日本の伝統工芸全般に言えることは、純国産の日本職人における日本工芸品は、激減しています。
よって、なかなか今日では、日本の本物の伝統工芸品は、高価であり、これは、なかなか手に入らなくなっています。
着物に関して言えば、10年前ぐらいは、捨てられるようにオークションで手に入った古いグレードの着物が、今日では、そう易々とは手に入らなくなりました。
日本の着物の凝ったデザインの反物は、非常に魅力的です。そのデザインを利用して、着物をリメイクしたり、バッグにしたり、とても高級感の溢れる、お品になります。
これは、リメイク品としては、高級であり、オーダーメイドや専門の業者が存在しています。
日本の京都の東寺では、弘法大師の命日を縁日として毎月21日に弘法市が歴史ある蚤の市です。出店数は、1000点以上と言われ、京都最大の市です。
小道具や品物が見つかるかるかもしれません。もう、10年以上になりますが、着物を購入した来日客が、着物をベッドカーバーにすると言って、購入していました。
今、着物が、市にあるかのは、わかりませんが、古いもので、価値のあるものが見つかるかもしれません。
京都に観光に行ったら、この東寺の弘法市に行くのは、とても楽しい思い出になるでしょう。スケジュールが合えば、ぜひ行ってみてくださいね。
活気があり、人気商品は、売り切れになるでしょうから、朝の時間を有効に利用してみてくださいね。
伝統工芸品としては、着物だけではなく、いろんなものがあります。
漆塗りは、漆の木から取れる漆を塗料として使用します。
漆の木は、その下を通っただけで、肌がかぶれてしまいます。
だから、慎重に熟練した職人が取り扱いができます。高温多湿には、不向きです。だから、食洗機には、かけれません。
漆は、乾燥すると美しい光沢を出し、深みのある色合いが特徴です。非常に硬く、耐水性、耐薬品性に優れています。
また、抗菌作用もあります。漆は、時間の経過と共に、艶が増すという経年劣化が楽しめます。
一般的に漆器を思い浮かべることが、多いものですが、この抗菌作用を利用して、わっぱ弁当箱という、お弁当箱があります。
漆塗りは、主に北陸地方の産地が有名です。
漆を何重にも塗り上げた日本国産のわっぱ弁当箱は、非常に高価です。
漆塗りは、何重にも重ねて丹念に仕上げたものが、高級品です。
わっぱ弁当箱は、私も持っています。丁度、陶器市があり、そこで、わっぱ弁当箱を購入しました。
購入したお店の店主からは、デパートに納品しているそうで、デパートで購入すれば、かなりの高額になるとのことでした。
また、日本全国から、陶器が集まっており、有田焼のような薄くて、硬い土でできたものや、信楽焼のような味のある比較的柔らかい土なので、厚みがあるのもあり、その土地で採れる土に合わせて、いろんな風合いがあります。
陶器のデザインも、最近では、流行りの北欧調の可愛いティポットがあり、私は、とても気に入りましたので、購入しました。
これは、日本全国でいろんなところで、開催されており、お店は、移動販売しています。ちなみに、私は、Expo'70 Commemorative Park (通称、万博記念公園)で購入しました。
期間限定なので、開催時期をチェックすることを忘れないでください。
このように、日本的な古いデザインだけではなく、このように陶器も欧米のデザインを取り入れて製造された商品もあり、時代と共に、流行を取り入れて作られた商品がたくさんあります。
だから、陶器市は、多くの若い人の姿が多いです。
日本は、多くの文化を取り入れることに抵抗はなく、むしろ、時代に合わせて、変化していくことは、非常に得意です。
京都に二条城がありますが、ここは、江戸幕府、第15代将軍徳川慶喜が朝廷(皇室)に政権を返上した出来事、1867年に大政奉還が行われました。
二条城には、今日でも、江戸幕府の紋章と皇室の紋章が、混ざり合って存在しており、これは、外回りに、江戸幕府の紋章が多く、内部は、皇室の紋章が多くみられます。
このように歴史的に、重要な二条城ですが、和洋折衷の庭があります。
そてつが植えられており、これは、外国の文化を上手に取り入れた日本庭園です。
このような重要な歴史的建造物に、和洋折衷の日本庭園があることは、日本は、多くの海外からの文化を取り入れる度量があることを示しています。
これは、そのまま、真似をするのではなく、他国の文化をアレンジして、独自性を出すものです。
よく、日本は、ガラパゴスとか言われた時代もありましたが、このような文化を持つ国はなかなかないでしょう。
このような背景から、日本独自の文化は、伝統工芸品に限らず、ゲームやアニメといった分野も世界に受け入れられるのは、日本の文化と世界の文化を融合する文化が養われ、世界に受け入れられる、オリジナルティのある、しかし、偏りのない、世界に発信できるような文化を土壌にあることが挙げられます。
まとめ
日本の伝統工芸と現代生活の融合というテーマで今回は深掘りしてみました。工芸品は、そのまま受け継がれるのではなく、世界という文化を取り入れながら、変化しています。
現代の生活にもアレンジして浸透し、日本の文化は、変化しながらも、独自性を保ち、成長しています。
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