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日本国の紋章の「桐」のお話。The story of the Japanese coat of arms “paulownia”.

日本国の紋章、桐は、とても、日本の生活に欠かせないものです。今回は、この桐のお話です。日本では、女の子が、結婚するときに、タンスを用意して、その中にたくさんの衣料を入れて、結婚する時に、みんなに披露する、という慣習がありました。現在は、そのようなことは、しなくなりました。そのタンスに今回は、注目して、お話を進めます。

昔、女の子が、産まれると、庭に桐の木を植えて、大人になって、結婚する時に、その桐の木を切って、加工して、タンスにして、結婚の時に持って行きました。桐の木は、白くて、とても軽く、柔らかくて加工性に優れて、吸湿性の少ない素材です。

だから、日本のような高温多湿の国に、桐でできたタンスは、とても大切にされました。何故なら、着物は、絹でできているので、湿度によって、シミが、できます。桐のタンスは、とても大事な役割をしています。それは、湿気から着物を守るから、です。

そして、1-2月の時期の乾燥した空気の時に、カゲ干しをして、一年の湿気を取り除きます。私も、この時期になると、タンスを開き、乾燥した空気を入れます。そうやって、湿気を取り除き、着物にシミができないように、お手入れをします。

その上質な着物を入れるのは、調湿性のある、桐のタンスは、とても良いものです。この頃は、タンスは、捨てる人が、多く、とても残念に思っています。その桐の素材は、柔らかいので、加工性に優れています。

だから、引き出しを勢いよく、押すと、空気が、圧縮されて、その勢いで、他の引き出しが、出てきます。タンスの引き出しは、複雑に組み込んでおり、その角の加工は、ちょうど指と指が、互いに組み合わせたようになっています。

「匠」の技(ワザ)が、発揮されています。このように、精巧に作られています。この桐のタンスは、日本の文化でもあります。ですが、このところ、人気が無く、捨てられるものが、多いです。これは、残念なことです。

この桐の木は、落葉が激しく、直径30cmの手のひらのような葉が、たくさん落ちます。その上にとても高くなり、それは、10mにもなる、と言われています。その落葉が、激しいので、とても手間がかかります。

そうして、高く伸びて、その頂点に紫の可憐な花を咲かせます。あまりに、高く咲くので、その花は、遠い存在で、見上げて、「ああ!」と言葉にも、できません。その花は、あまりに高く咲くので、写真にも撮っていません。皆さまに披露できない、のが、残念です。

この桐の花は、苦労して、育てあげた末に、はっと咲きます。とても、感激します。私の家の前に桐の木があります。ですが、この頃は、あまりに、大変なお手入れが必要なので、剪定を強くします。つまり、葉が、あまり落ちないようします。そうすると、お花は、咲きません。

まだ、それは、良い方で、私の以前に住んでいたマンションの公園に桐の木がありましたが、マンションの住人は、そのお手入れに悩まされて、切ってしまいました。桐は、とても軽いので、日本では、最近は、まな板に使うようになりました。これは、落としても、軽いので、ケガしないから、です。

このように、日本では、桐の木は、生活を上質にするもので、とても素晴らしい木です。着物と桐、日本の生活に密着して、日本国の紋章になっている「桐」について、今回は書いてみました。


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