父の経過
父は、自分から施設に入った。初めは、テレビの悪質老人施設の模様を見ていて、非常に悪い印象があったので、入院さえも拒絶が激しく、弟にお願いして、なんとかレスパイト入院したのである。
母が、骨折したので、家事ができないので、お願いしたのです。
で、期限が3ヶ月あるのですが、認知症もあり、ひとまず、施設に入ったのです。
ごく初期のアルツハイマー型認知症なので、父は、知性で補えるので、そう、症状は、悪くない。性格が、ガラッと変わり、非常に穏やかになったのです。
そうして、施設では、手のかからない、良い入所者である。
容態が悪化
施設から電話があり、徐々に、自分で、おむつを処理できないほど、失禁が多くなっているらしい。
だから、トイレでの介助が、必要になっている。夜間は、車椅子での移動になっている、と連絡がありました。
これは、アルツハイマー型認知症の悪化ではなく、老化現象との専門家からの見識でした。
父の要望と毎日の生活
私は、そう父の面会には行かない。
私は、母の世話で、精一杯なので、弟が、よく面会に行っています。
容態が、徐々に悪くなっているとのことでしたので、面会に行ったら、「母と同居しているのか?」って聞かれた。
だから、「そうです。」と返事した。
父は、「私は、家には帰らない。」と言い切ったのである。
多分、もう、オムツ姿の自分を曝け出したくないのかもしれないぁ、って感じたものでした。
そうして、毎日、寝ていることが、多いのです。
父の楽しみ
そうして、別の日に、弟が面会に行った。
その時、父は、何故そんなに寝ているのか、聞いたそうです。
そうしたら、「寝ていると、昔の旅行に行った思い出や、楽しい思い出が、たくさん出てきて、楽しい。」らしい。
なんか、もう、自分で、もうできないことが多くなり、思い出の中で、生きている父は、もう、別世界にいるように感じる。
なんか、ホロリと、涙が出てきそうになる。
締めくくり
皆さまにとって、ほんの些細なことで良いので、生きてきて良かったって思える、思い出を作ってくださいね。
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