生活に余裕がない人が多い世代
私の年齢50代は、バブル期に住宅を購入している人が多い。今の若い人に比べれば、雇用は安定していたけれども、かなり、住宅を高値で、購入している人が多い。
だから、金利も、高い6%ぐらいの住宅ローンを安いローンにしたくても、住宅の査定をしたら、担保になるだけの住宅の価値がないので、ローンの借り換えもできずに、高い値段の住宅の高額の住宅ローンを支払っている人が、たくさんいる。
その上に、子供にお金がかかるので、いくら雇用が安定していても、家計にゆとりのない家庭は、多い。
テレビでは、老後もハツラツ、働いている人を取材していることが多くなった。
けれども、私の友人のご主人は、老後働くために、老人ホームで働くことに、しました。そうして、いろんな事務職を取るために、資格を取ったけれども、実態は、現場優先で、かなりの労働だったのか、腰を痛めて、辞めた。
私は老人ホームの実態を知った
私は、ホームヘルパーの2級を持っている。ずいぶん前になるが、資格が創設されたので、母に勧められて、応募した。これは、県知事が認可している。これは、難関でした。
そうして、いろんな講義を受けました。実習生として高級住宅街にある老人ホームでの、実地教習もありました。
私は、老人ホームの内側を知っている。介護する人も、介護される方も大変です。
介護生活が大変だから、ちょっと休みたいと、父親を一時的に老人ホームに預かってもらって、旅行している家族がいました。けれども、預けられた父親は、とても不機嫌でした。自分だけ、こんなところに、入れられた、って、私に訴えて、いました。
やはり、いつも、人は、しあわせでいたいと願うもので、赤い下着が欲しい、と訴えてる人もいました。
人生壮大な暇つぶしを老人ホームで送ることになる。
私は、こんな現場は、とても心が痛みました。だから、実習生として参加した私ともう一人の彼女で、トイレを何度も丁寧に掃除しました。これぐらいしか、私たちは、老人ホームの方々に、できなかった。
実習生として参加した私と彼女は、こういう仕事は、なかなか心理的に辛いね、って、話したことを覚えている。ホールでは、虚しく、年末に放送された紅白歌合戦の古いビデオがいつも流れていた。
長寿は決して幸せではない
あまり思い出したくもないので、これ以上、書かないけれども、自分のことが自分でできるうちに、少し、周りから、残念がられる感じで、人生が終わる方が、幸せなのでは、ないか、て思いました。
でも、死に方は、選べないので、なるようにしかならない。
長寿が幸せとか、そんなの幻想だとこの頃思う私は、夢がないのかもしれない。
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